人参栽培 発芽のコツ 家庭菜園

【この記事はこんな方におススメ】
・水やりをしているのに人参が発芽しない
・人参の収量を増やしたい方
・家庭菜園に挑戦したい方

今回は人参の発芽についてです。ご存知の方も多いかもしれませんが、人参栽培の難点は発芽だからです。しかし、一回コツをつかめば人参栽培も成功することでしょう。

人参を発芽させるコツ

2022年秋まきした人参

人参の種の特徴としては好光性種子、乾燥しやすいこと、種が小さく流れやすいなどです。この点をしっかりと把握していく必要があります。

水やりだけでは不十分!絶対に乾燥させるな

人参の種まきにおいて、水やりが重要だと思っている方が多いと思います。もちろん、そうなのですが、水やりが重要なのではなく、種を乾燥させないことが重要なのです。その為、毎日、水やりをしていたとしても乾燥してしまったら意味がありません。

また水やりをし過ぎて種が流れてしまったら元も子もありません。それを防ぐために手段を取る必要があります。

覆土後の鎮圧が命

人参もいつも通り覆土をすると思いますが、その覆土した後の鎮圧作業がかなり重要です。鎮圧すると「毛細管現象」がおこり、その箇所では水を吸い上げるのです。その為、しっかりと鎮圧すればするほど、水を吸い上げます。※大きな石の下が濡れていたりするのも毛細管現象が働いているからです。

鎮圧する方法は手でも板を使っても大丈夫です。足で踏む方もいるくらいです。※種が割れないようにはしましょう。

不織布を使う

人参の種蒔き後に不織布をべたがけ

不織布を利用するとさらに良いです。不織布をべたがけすることで、土の乾燥防止になります。また、多少、水やりを多くしてしまっても種が流れにくくなるからです。

少し手間はかかりますが、絶対に成功させたい方にはおススメです。

覆土は浅く

これは教科書通りですが、人参は好光性種子なので種に光が当たりやすいようにしましょう。上記で足で踏む方法もあるとご紹介しましたが、覆土をせずにそのまま種を配って足で踏む方が多いです。

この方法は畝が少し変形したりするので、水捌けの悪い畑や、気になる方はやめておいた方がいいでしょう。

種蒔き後の潅水(水やり)が重要

水やりもやはり乾燥させない上で重要になります。

特に種まき直後の潅水(水やり)が重要です。耕耘したての土は水分を吸収しやすいためです。初日の潅水は畝の周りがビチョビチョになるくらいやりすぎて大丈夫です。
※もちろん、種が流れていかないようにする必要はあります。

数日経過すると表面が固まってきて水が抜けにくくなります。逆に数日経ってからの水やりは土中にあまり水分がいかないです。その為、初日の潅水が重要になるのです。

省力の為、人参農家の方でも種蒔き後必ず、一雨あてるようにする方もいます。

2022年実証結果

8割以上発芽に成功!!
思いのほかに発芽に成功した為、その後の間引きの作業に時間がかかりました笑

播種時期:8月16日と8月28日の2回
品種:ベータリッチ ※ペレット種子の為、播種しやすい
栽培方法:露地栽培
水やり:無し ※天気予報をチェックし、種蒔き後一雨あててます
覆土:数ミリ

最後に

人参の発芽はとにかく乾燥させずにいっぱい光が当たれば成功します。様々な方法がありますが、条件としてはその2点となるので是非、自分の畑に合った良い方法で人参栽培を成功させましょう。

今回紹介しませんでしたが、籾殻燻炭を利用した方法も動画でご紹介しているので是非参考にしてみてください。

2023年4月2日の人参の発芽の様子です。

きっちりと発芽が揃いました。

揃いすぎたので間引きが必要ですが、、、(笑)

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